はらわたが捩れるほど嗤える朝日社説(WEB 6月27付):「南シナ海―多国間の枠組み支援を」

東シナ海尖閣列島の先行モデルとも言うべき南シナ海での中国の行状に対する社説WEB版を見ました。事実関係と現状の深刻さをさておくと、その記述内容には腑が捩れるほど嗤えました(以下太字が社説原文)。
 
強大になる一方の隣国とどう折り合ってゆくか。・中略・・・日本としても南シナ海情勢により大きな関心を寄せる必要がある。
 
ここまでは「朝日すら注意喚起したくなる南シナ海の現状」の記述であり、同社特有の臭みを軽く濾過すれば、中国の行状の悪辣さが十分伺える内容です。これに続く部分が同社の主張で“漉すに漉せない朝日節”となっております。
 
圧倒的な軍事力を持つ中国には、行動宣言の精神を尊重し他国への挑発を慎むよう求めなければならないASEAN各国には、軍拡はいたずらに緊張を高めると指摘したい。 海洋資源については、領有権を棚上し、関係国が共同開発を模索するしか道はなかろう。
 
1)朝日が深情けを注ぐサイド(特亜諸国・旧ソ連・左翼勢力等)の傍若無人な行状に対しては「慎む」ように求め、これに対処せざるを得ない国・グループ・個人の反応や行動を「いたずらに」と規定するのが昔からの朝日の定法です。気をつけて見ていると殆ど例外がありませんで、本音がわかるので面白いですよ。「・・指摘したい」なんてのも朝日式  pretentious/hochgestochenの極致でこれまた泣ける伝統的台詞です。
 
2)誰が「慎むよう」求めるんですかね。朝日自体が認める大規模軍拡をした上で、「核心的利益」と宣言して力任せを実行し始めた中国が「求めに応じて慎んだり、領有権を棚上げにして共同開発を模索する」なんてことが本当にあり得ると思っているのでしょうか。朝日式空理空論の典型例で、この世の出来事とも思えませんや。
 
日本も加わるASEAN地域フォーラムが来月に、米国とロシアが初参加する東アジアサミットは秋に予定されている。行動規範の策定を後押しし、多国間の枠組みを支援したい。
 
来月ってことは依然として民主党・管政権下の外交ってことですよ。先般の中国漁船衝突事件、震災直後の特亜・露の各種挑発行動に対して無為無策のダルマさん状態だった管政権が、「何か有効なことをどのように“後押し”やら“支援”したりできる」というのでしょうか。殆ど空想・・というか妄想の域ですわなア。酒や"日本人向け眠り薬”を飲まずとも、見ているだけで段々と気が遠くなっていけまさア。こりゃたまらんヒイーッ!
 
(注)
「行動宣言」:南シナ海の領有権の平和的解決を謳っており中国も署名
「行動規範」:ASEANが共同で目指す法的拘束力のある規範
 
気付いてみると、たかが9行ほどの文にずいぶんと長くコメントを入れたものですが、それほど朝日社説は「中身が逆濃い」ということでさア。体調に差し障りのないときにゃア見る(読むほどのモノじゃないんで)のがやみつきになりますぜエ。