然るべき国家観なしの「その場対応実務者」が総理である悲劇  (補足付)

言いたいことは標題の通りです。

大戦前の国内になぞらえると、特高特別高等警察)の叩き上げ警部補や旧陸軍の憲兵准尉殿が総理になってしまった、ということです(注)。

この辺をそれとなく表現しているのが佐藤優氏の記事:「菅総理がじんわりと怖いのはなぜか」ですね:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/66006

旧ソ連実・露西亜実体験の佐藤氏はお馴染みで意識していないでしょうが、上記の意味で図星を突いていると思います。

(注)戊辰戦争さらに西南戦争に参戦した親族からの言い伝えと先の大戦で南方および満州方面で従軍した親族から直接伝えられたことからの判断です。

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五輪開会式では、天皇陛下の開会宣言が始まっても着席のままで、途中で立ち上がったとのことですが、諸外国でも元首・王族が国を代表してこの種の宣言を行う際は一同起立します。何というお粗末さなのでしょう。

 

十年一日の如しー2:対中問題

先だっての中国共産党の結党100周年記念式典で、現代の毛沢東こと習近平が放漫極まりない長演説をしたことが世界中で報じられています。自国の現状と将来をギンギラギンに持ち上げて誇るとともに、欧米(日?)の民主主義諸国に対しては以下のように吠え立てたそうですね:

「中国人民は、いかなる外部勢力が我々を抑圧し、奴隷のようにすることも決して許さない。故意に圧力をかけようとすれば、14億人を超える中国人民の血肉で築かれた『鋼鉄の長城』の前に打ちのめされることになるだろう」。

年長の畏友(現在は日本居住)によれば、1960年代の日本向け北京放送の威嚇アジ演説とそっくりそのままだとか・・。しかし、①その当時の中国は閉じられた低開発国、②今は経済・軍事大国と化して、日中関係の基本と現実情勢が激変してしまいました。

しかし日本人は、中国が当時の「低開発国」時代にあっても核開発に邁進していたこと、そうして前回の1964東京五輪の真っ最中に初の核爆発実験に成功したことを思い出し、脳裏に刻みつけるべきでしょう。当時の日本は「五輪スポーツのドンチャン騒ぎ」で、中国が核保有国化したとにはトンと関心がなかったとか・・・。

ここで浮かび上がる問題の一つは、他ならぬ日本が人的資源・物的資源・資金・関税・外交的便宜等を中国に投入し、1964東京五輪時代の中国①から今次東京五輪時代の中国②への強大化を大いに助けたという事実です。

さらにこの援助授業やら資金の周囲には、そのウマ味に自らも参入ないしはおこぼれに与ろうとする日本の政・財・官業界人が群がり、「親中共・中国」マフィアやら利益団体が雨後の竹の子のように出来上がりました。その後衛が現在の政・財・官業界に未だに「親中派」として盤踞していることは皆様もご存じですね。

こうした状況が続いてきた中で、8年前の「日中国交”正常化”40周年」の際に記した文を以下に再掲します。どうです、現状にもピッタリでしょう! 

https://benrathseit1990.hatenablog.com/entry/23470336

状況が更に悪化していることが何とも無念ですが・・

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日中国交「正常化」40年: 貴方が育てた子が今まさに育ての親を殺そうとしている、の例え

無題 #アジア情勢

編集

日中国交「正常化」以来、40年だそうです。この間の中国への経済・技術支援から留学生教育やら最新装置を使わせてのPD訓練までの「養育援助の積分量」を考えると、ついにこの日を迎えたことよ!と思います。援助・パートナーシップ・商機を志した方達にとっては「Ach! Ein Kind, das du erzogen 中略, droht den Pfleger zu ermorden ああ!貴方が育てた子が、今まさに育ての親を殺そうとしている(BWV244-8意訳)」に思われることと推察いたします。と同時に後続句が頭をよぎります:Denn es ist zur Schlange wordenなぜならその子は蛇となったのだから(複数の特亜が実体なので
Besondere asiatiche Kinder, die du erzogen…drohen den Pfleger zu
 ermorden, denn sie sind zu den Schlangen wordenとでも)。

 しかし、このようにふと思ったことは神に対して本来不敬なことでしょう。当の事態は「日本人とその政府自体が、種をまき・その苗を育ててもたらされた悪しき果実である」としか言いようがないからです。

 例を尖閣にとりましょう。当時、物心はついていましたから、以下に強い違和感と疑問を持ったことを覚えています。①なぜ尖閣が「次世代の知恵に任されるべき問題になるのか(家にある明治の地図~学校の社会地図まで日本国なのに)、②であるのに新聞やTVはなぜトウショウヘイの言葉を、あたかも機知に満ちた微笑まし いこと!のように報じるのか、③なぜそれらが政治・社会問題とならずに「何はともあれ祝日中国交正常化」一色なのか・・です。この40年間、現実的な事実関係やそこから引き起こされる事象に疎かったこと、このことが悪しき種であり、それに水・光・養分を存分に与えてしまったという事実に大方の認識が行っていないことに殆ど驚愕しています。

 

 

十年一日の如しー1:オリパラ

約5年前に記した記事の再掲です。コロナ疫や諸事情の小変化はあっても、我が国に対する客観的な基本認識はまったく同じです。

https://benrathseit1990.hatenablog.com/entry27753583

 

追記(24.07.21):直前、開会、その後とまさしく「IOCJOC・実行委の運営にまつわる拝金と無責任と腐臭」が噴き出しつつあるようですね。年長の畏友によれば、現「菅総理」のなすこと・なさざることの基本パターンは10年前の「菅総理」のと大同小異だそうですね。その大元は同畏友が言うように「無恥・無知・無礼な本性」でしょう。

天皇陛下の開会宣言が始まっても着席のままで、途中で立ち上がったとのことですが、諸外国でも元首・王族が国を代表してこの種の宣言を行う際は一同起立します。何というお粗末さなのでしょう。

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アスリート・ファーストだぁ ? ふざけるな! あるべきは日本国・日本人ファーストだろうが!!

 
再々度言います。

1.今からでも決して遅くない、汚辱・利権・浪費に満ち満ちていることが日々露呈しつつある東京オリンピックを返上すべし!
 
2.同じ金を使うなら防災・防衛・科学技術・教育・民政とその将来に!

3.どうしても止められないなら、既存設備改修で費用を極低にせよ!


4.巣喰っている鮫脳シンキロウ他の言動を客観的に監視すべし! 
国立競技場コンペやらエンブレムで密室・不正運営した連中が、つい最近も、他者を不透明呼ばわりする滑稽さw

この運動会寄生虫の連中は、自己利益しか考えていません。このまま行くと、国内的には悲劇、国際的には本当の大辱を曝すことになりかねないでしょう!


アスリート・ファーストだぁ ?  ふざけるな! 
あるべきは日本・日本人ファーストだろうが!!!
経済効果
だぁ ? 馬鹿ぬかせ!
直近四半世紀で、アトランタ以外は全て五輪後不況になっている!!

要するに、業種間で資金移動が起こるだけ。終了後に就活年を迎える約   100万人の学生は悲劇!

同じ費用と労力を費やして国民・子孫のためにやることは幾らでもあります。防災・防衛・科学技術・教育・民政への投資。お馬鹿な日本の経済屋さん達(国外ではまったく知られていないし通用しない!)の言う”経済効果”も同等以上で、継続性では遥かに上回るはずです。「その場限りの宴と負の遺産」を採るのか、「子孫達に残る遺産」を採るのかの比較です。この点、経済屋の三橋氏がネットで言っていること(五輪需要でデフレ解消)は短期的で半端です(堅気なことは差し置いて芸能・スポーツへの支出を躊躇わない日本人の特性を知って言ってるなら彼は鋭いw!)

愚にもつかない浪費・国際運動会の前・最中・後に大規模な地震やら火山活動が起こったら、どうするのですか!? 「猛烈~極めて強い台風の来襲」は今やザラです。こうした自然現象で繰り返し大きな被害が出るのは、災害への対応策が十分なされていないことの実証です。先日報じられていた経年劣化した地下ケーブル火災・停電も、老化した社会インフラへの対応がなされていないことの証拠です。

であるのに、たかがボート競技用の1会場に490億円を平然と投じるのですか!?。尖閣を始めとする領海警備のための巡視船は57億円で、8隻強を建造できる金額です。それやこれやを積算すると3兆円越えとか・・・・これを亡国の阿呆と言わずして何を阿呆と言う!?

さらに、会場変更検討について、日本の統治機関でもないし日本国への責任もない、利権まみれのIOCやら国際ボート競技連連盟だかのヤクザ委員長が内政干渉」まがいの申し入れをし、それを受けてヒヨヒヨしてるとは馬鹿としか言いようがありません。

組織委員長・鮫脳シンキロウは「Bach会長を兄と思い、崇拝している」などと、ご当人を前にしてほざいたとか。ドイツ人はこうしたバカ台詞に乗せられ」ないし、その人物を尊敬せずに合理的に利用するだけ(英仏他も似たようなもの)。この言葉だけでも、この鮫脳は日本を貶めているのですよ!

web報道では、「一部韓国開催」も云々されているとか・・・。如何にもエグい話で、こうしたことを垂れ流すのは、内外ボート利権屋、利権組織のJOCIOC、鮫脳・組織委員長とその眷属しかあり得ません。

でも良いじゃないですか! 目前になった平昌・冬季運動会の実行すら危ぶまれ、経済ボロボロの韓国に引き受けて貰ったらw やれるものならやらせて見れば良い。但し、もしそうなったら鮫脳シンキロウ一派が、「先様に開催して貰うんだから冥加金を付けて・・」なんて言い出しかねません。こんなのは絶対ダメですよ! 

こんな運動会を辞退したからと言って、日本と日本人の名誉は傷つけられません。それよりも、もし、然るべき国内インフラ・制度を整えず、大きな自然災害・インフラ破壊、加えて国土侵犯等を受けて呆然としてしまう日本と日本人の姿を曝すようなことになったら、それこそ国内的には悲劇、対外的には大恥さらしで付け込まれるでしょう。
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(注)以下を留意すべきと思います。

IOCのBach会長の母国は、2022年の冬季(ミュンヘン)と2024年夏季(ハンブルグ)への開催地立候補を、住民投票の結果により、取り下げました。理由は、テロの恐れと見込まれる開催費用への反発です。日本の場合、同様の懸念に更に加えて、地震・火山・台風といった、ドイツにはない3大自然災害の恐れが常にあることを良く認識する必要があります。でも、こうしたことは考えずに、芸能・スポーツでお祭りしたいのが国民性なのでしょうか?

畏友のメールで、日本でもお馬鹿なスポ芸インフラへの浪費を住民投票で阻止した最近の例を知りました。研究学園都市として知られるつくば市の「運動公園プロジェクト」のことです。右も左もノンポリも関係なく、多くの住民が整備・建設費用とその維持費の馬鹿馬鹿しさを認識し、住民投票要請の署名活動 → 投票実施となり、大差をもってプロジェクト否決の結果、市長もそれを受けて断念したとのことですね。同市の住民構成は他地域とはかなり異なっているそうですが、日本でもこうしたことが可能であることを認識させられました。




 

根底が「十年一日の如し」の母国

母国の過去約10年を振り返ってみると、表層の出来事や問題は種々の変化に富んでいるように見えても、表層下では同質の事項を繰り返しているだけだとつくづく感じます。

例えば、旧Yahoo時代から書いたブログ記事を眺めてみると、母国内で起きている事象の根底が殆ど変わっていないことが感じ取れます。

つまり昨年以前に書き留めた記事の細部をチョイと校正すれば、現在生じている物事にそのまま当てはまってしまいます(こうしたことを感じて嫌気が差してブログ更新を怠っていました)。

しかし外から見ていると、日本は今また難局に差し掛かっているとしか言えない状況になって来ました。但し、個人的には以前に増して忙しいこと、また今の物事も上記のように以前の事象と同根であることから、過去約10年の記事を手直しして出していこうと思います。

 

 

 

相変わらずの日本にウンザリ

この1年強、コロナ疫下での安全確保と本務実行に忙殺されたこと、また外から見る「日本の相変わらずさ」にウンザリし、和文ブログの更新意欲を失っていました。

 

防衛・安全保障・内政・外交・陸海空の必要インフラ整備増強、これらの課題実行と目的成就に不可欠な経済と科学技術の振興の状況、さらに将来を見通した基本法憲法の改訂改正への動き等々について、この10年を見通して言えることは「相変わらずの停滞」です。昨年来直面しているコロナ疫への対策・政策も相変わらず。にもかかわらず(それ故に、あるいはそれを紛らわすための?)

 

昂進したのは例によって「芸能スポーツ狂い」で、今やオリパラが右・左翼あるいは愛国・反日を判別する「踏み絵」となっているとのこと。これまたその「相変わらずさ」として呆れるほかありません。

総裁選

かねがね「首相・総理としての政治家が安倍氏しかいないこと」を懸念し、日本の政治分野における貧困と将来への悲劇と見てきました。

この観点からすると、現在進行中の総裁選は、「帯に短く襷に長い1名」と「帯にも襷にも短い2名」の共演と見えます。

3名に共通した「帯の短さ」は対外政策の力量です。

「帯に短く襷に長い1名」の帯の実効長さは、対米関係と対中への長・中期的でかつ実効的な諸対策・対処の有無で試され、明らかになるでしょう。いきなりそれが本番で問われることが、この人物に対して私が持つ最大の懸念です。

後者2名の「帯」は下記のようで、「襷(国内政策)」にも短いお粗末さとしか見えません。初等中等教育の「読書感想文」みたいなスローガンをよくぞまあ恥ずかしげもなく掲げるものだと呆れます。こんな2名が「総裁選ご出馬」となる凄まじさには唖然とするしかありません。

その2名中の1名は、今や北朝鮮の新旧独裁者に類似の体型・風貌となった人物で、西欧式観点では絵に描いたような裏切り者(Verräter, Traitor)。同人が信仰の宗教伝承に準えればイスカリオテのユダἸούδας Ἰσκαριώθ)の類と私は見なしています。

もう一方の1名は、「外交に実績・自信あり」と自認しているそうですが、日韓問題一つとっても、無惨な結果しか残していません。以下の記事に記したことからも、日韓慰安婦合意やら軍艦島世界遺産登録の際の文書(英文)すら見ていなかったことが明らかです。

https://benrathseit1990.hatenablog.com/entry/27182807

 https://benrathseit1990.hatenablog.com/entry/26806089

役人の上に乗っかって、経歴を残したいだけの平時向けで無能・間抜けな外務大臣

習近平・中国の「トロイの木馬・オオカミ外交」への強い懸念

年長畏友によれば、NHK以下のマスコミは武漢疫に関してすら、米・中を是々非々的に扱うならまだましで、多くがトランプ対中発言を批判的に報じているとのこと。武漢疫の国内蔓延後、支那が「連日、尖閣海域を侵犯し、漁船を追い回し、日本側が支那を侵犯した」と主張していることは殆ど報じないとのことと合わせて、支那・同眷属の「宣撫浸透」の根深さを強く危惧します。

 

同様に支那に食い込まれたEU圏(除伊)も漸く目覚めつつあり、大衆紙も「中国は、世界を致命的疫病で感染させる監視国家」で、「中国式マスク外交=微笑の背後に隠された帝国主義トロイの木馬・・」との英文社説を掲載しています。

https://www.bild.de/politik/international/bild-international/bild-chief-editor-responds-to-the-chinese-president-70098436.bild.html

また今日も「中国は威嚇・情報奪取・プロパガンダ・・を総動員したランボー式オオカミ狼外交でコロナ後世界の主導権を握ろうとしている・・云々」といずれも朝日・毎日・東京・・・・等よりも各段に端的・具体的に支那習近平の悪辣さを抉り出しています。

 

こうした報道に共通するのは:

1.今次コロナ疫は武漢発であること。

2.WHOへの疫病発生の報告遅延、人・人感染の事実」を当初隠蔽の可能性。

3.自国内猖獗の終焉後における対外援助(マスク外交)演出。

4.上記1・2項の指摘、2項批判、3項への疑念等に対する激越な報復反応報道。

5.中国批評マスコミのみならず批評国政府・州政府等への威嚇と対抗措置(江戸の敵を長崎で方式)の報道解説。

3~5項をめぐる中国の意図=ポストコロナ世界の政治・経済・医科学技術の主導権奪取と確立との認識。

6.しかし、監視・専制・威嚇・監視に基づいた「現代の帝国主義的」中国・習近平方式は成功せず、同人は結局のところ失敗し政治的敗退に至るであろうとの認識(+現代西欧世界としての“意志“)です。

この状況で圧倒的に気になるのは日本のぬるい認識と対応です。