十年一日の如しー2:対中問題

先だっての中国共産党の結党100周年記念式典で、現代の毛沢東こと習近平が放漫極まりない長演説をしたことが世界中で報じられています。自国の現状と将来をギンギラギンに持ち上げて誇るとともに、欧米(日?)の民主主義諸国に対しては以下のように吠え立てたそうですね:

「中国人民は、いかなる外部勢力が我々を抑圧し、奴隷のようにすることも決して許さない。故意に圧力をかけようとすれば、14億人を超える中国人民の血肉で築かれた『鋼鉄の長城』の前に打ちのめされることになるだろう」。

年長の畏友(現在は日本居住)によれば、1960年代の日本向け北京放送の威嚇アジ演説とそっくりそのままだとか・・。しかし、①その当時の中国は閉じられた低開発国、②今は経済・軍事大国と化して、日中関係の基本と現実情勢が激変してしまいました。

しかし日本人は、中国が当時の「低開発国」時代にあっても核開発に邁進していたこと、そうして前回の1964東京五輪の真っ最中に初の核爆発実験に成功したことを思い出し、脳裏に刻みつけるべきでしょう。当時の日本は「五輪スポーツのドンチャン騒ぎ」で、中国が核保有国化したとにはトンと関心がなかったとか・・・。

ここで浮かび上がる問題の一つは、他ならぬ日本が人的資源・物的資源・資金・関税・外交的便宜等を中国に投入し、1964東京五輪時代の中国①から今次東京五輪時代の中国②への強大化を大いに助けたという事実です。

さらにこの援助授業やら資金の周囲には、そのウマ味に自らも参入ないしはおこぼれに与ろうとする日本の政・財・官業界人が群がり、「親中共・中国」マフィアやら利益団体が雨後の竹の子のように出来上がりました。その後衛が現在の政・財・官業界に未だに「親中派」として盤踞していることは皆様もご存じですね。

こうした状況が続いてきた中で、8年前の「日中国交”正常化”40周年」の際に記した文を以下に再掲します。どうです、現状にもピッタリでしょう! 

https://benrathseit1990.hatenablog.com/entry/23470336

状況が更に悪化していることが何とも無念ですが・・

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日中国交「正常化」40年: 貴方が育てた子が今まさに育ての親を殺そうとしている、の例え

無題 #アジア情勢

編集

日中国交「正常化」以来、40年だそうです。この間の中国への経済・技術支援から留学生教育やら最新装置を使わせてのPD訓練までの「養育援助の積分量」を考えると、ついにこの日を迎えたことよ!と思います。援助・パートナーシップ・商機を志した方達にとっては「Ach! Ein Kind, das du erzogen 中略, droht den Pfleger zu ermorden ああ!貴方が育てた子が、今まさに育ての親を殺そうとしている(BWV244-8意訳)」に思われることと推察いたします。と同時に後続句が頭をよぎります:Denn es ist zur Schlange wordenなぜならその子は蛇となったのだから(複数の特亜が実体なので
Besondere asiatiche Kinder, die du erzogen…drohen den Pfleger zu
 ermorden, denn sie sind zu den Schlangen wordenとでも)。

 しかし、このようにふと思ったことは神に対して本来不敬なことでしょう。当の事態は「日本人とその政府自体が、種をまき・その苗を育ててもたらされた悪しき果実である」としか言いようがないからです。

 例を尖閣にとりましょう。当時、物心はついていましたから、以下に強い違和感と疑問を持ったことを覚えています。①なぜ尖閣が「次世代の知恵に任されるべき問題になるのか(家にある明治の地図~学校の社会地図まで日本国なのに)、②であるのに新聞やTVはなぜトウショウヘイの言葉を、あたかも機知に満ちた微笑まし いこと!のように報じるのか、③なぜそれらが政治・社会問題とならずに「何はともあれ祝日中国交正常化」一色なのか・・です。この40年間、現実的な事実関係やそこから引き起こされる事象に疎かったこと、このことが悪しき種であり、それに水・光・養分を存分に与えてしまったという事実に大方の認識が行っていないことに殆ど驚愕しています。