はじめまして+自己紹介

現役の理系研究者(=名前公表で論文を書いています)です。表示名の前半は地名です。

最近帰国する度に トゥ-キュディデ-ス・戦史(久保正彰訳)にある、ペリクレースの病没前のものとされる演説に思いをいたさざるを得ません。10代半ば過ぎに、生い育った井の頭公園近くの本屋で購入して読んだのがこの著作への馴れ初め(*)ですが、読み返すたびに今でも深い思いを抱きます。2500年前の言葉と我が母国の政治家連の言葉とを引き比べても詮無いのですが、「それでも・・」と思わざるを得ないでいます。

(*)教養部時代、理系が選択できる古典語はラテン語命名にかかわるので)でしたが、上記の馴れ初めが強烈であったがためにギリシャ語をもぐりで聴講しました。「たとえ黄金のサンダルを履いていても猿は猿である(無論、今の某政治家に対する当てこすりではありません)」などの警句を読めた!と喜んでいましたが、ついに性・数・格・法とそれに応じた語尾変化の多様性(!)に音を上げ、本業科目との両立が成り立たなくなって万歳三唱の上、退場しました。しかし今なお、もぐり聴講を許容して下さった先生に感謝しています。