怒鳴り散らす首相

我らが首相は東工大応物学卒(たかが)の経歴をもって原発問題に閣内で最も詳しいと自己規定し、独善的な諸言動に及んでいるそうですね。
 

この種の人物については、学生時代に読んだ第二次大戦関係の記録や諸著書を思い出します。学経歴を根拠に司令部内における自己の立場や存念を絶対視して独善的な言動に走るが、実際の本務遂行には無能・杜撰・無責任で、失敗を繰り返すと同時に自己保存には細心、といった人物です。例えば花谷正師団長:幼年学校(カデット)~陸大卒を鼻に掛け、自らの幕僚、連隊長以下を怒鳴りつけ・殴りつけて萎縮させ、作戦行動は無策・無能失敗続きの一方、小心者であり、行軍小休止の度に自分専用壕を掘らせて身の保全を図った云々とあります。どうです、「怒鳴り散らす某首相」と似ていませんか?

似ていたら、私たちにとっては悲しいかな、不幸な歴史が繰り返されてしまったのです。第二次大戦後、「なぜ敗戦を招くようなあの手の人物達がリーダーたるべき地位に就いてしまったのか?」は繰り返し問い続けられてきたはずですが、大方の日本人に共有されてこなかった問題なのかも知れません。結果的に、特定メディア・政党・“進歩的文化人“の類を中心に、「戦争への反省からし自衛隊やら日米安保違憲」の類の愚にもつかない情緒的三題噺にかまけて、「現代の花谷類:怒鳴り散らす無能・自己保存首相」を生み出してしまいました。これこそ「戦前への反省に乏しく、教訓が生かされなかった」ということでしょう。

 
無論、民主主義の世の中ですから、こういう連中を選んだ有権者の責任は免れないところです。当該責任者の皆様、民主党政権自衛隊、日米同盟・・・等々、今後は二度と選択を誤らないように切にお願いいたします。